実は一台売れている

 

 いよいよ最後の追い込みです。

 前回の撮影で,高速走行も問題無いことはわかりましたが,まだ

まだ細かい変更が残っています。

 例えばサイドスタンドです。

 ショーでは使えなかったのですが,売るという段になって,そんな

状態では困ります。

 また,バッテリーもショーに出した状態では交換できません。

 ガソリンも入れられません。

 これはなんとかしなければならない。

 実際に売れてしまったのでなおさらです。

 

 はい。それではまず,本型から作ります。

 ショーに出した時のFRP外装は,それはそれで面が出てはいるのですが,

実際は塗装の前に更にパテが入ったりしていますので,今ある面というのは

非常に貴重なものな訳です。

 ということで,それからまた新たに型をおこします。

 バッテリーは,ご覧のように,シートを外せば交換できるよう,外装に穴を開けました。

 フェンダーは,フロントは純正がそのまま付いていますが,リアは無かったのです。

 それでは具合が悪いので,こんなものを付けました。

 サイドスタンドをかけられないとかなりつらい乗り物なんです。これは(笑)。

 なにしろ持つところが無いので,センタースタンドをかけるのは容易でないんです。

 これは仕方がないので,外装をカットしました。

 それと,スタンド自体は収納すると外装の中に入ってしまうので,足がかかるよう

延長の鉄棒を溶接しました。

 そしてこれが今回お客様ご要望の色です。写真だとイマイチですねえ。

 大変美しい色です。

 ガソリンタンクはこのようになってます。

 これは悩みました。そして正直に言って,いまだに結論は出ていないのですが,

とりあえず今回は↓のようにしました。

 開錠すると,スプリングでアルミのフタが押し出されるというものです。

 これだけがっぽりと穴が開いていれば,余裕で手が入りますので,あとは

純正のタンクをそのまま使って頂くということにしました。

 鍵も純正のものです。

 旋盤で削り出し……。かなり苦労しましたが,なかなか風情のあるパーツ

になったのではないでしょうか。

 

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