サイパンハーフマラソン (2005 1月22日)

 

 この大会に出るについては理由があります。

 友人にサイパンで仕事をしている者がおりまして。

 大学の後輩なんですが。

 その彼が,現地で知り合った女性と結婚するというのです。

 あ,国際結婚ではないです。彼と同じように日本から向こうに行

って仕事をしている女性と結婚すると言うのです。

 式は1月23日にやるので,来ておくれでないかいと。

 まあそれは構いません。たまには南国リゾートもいいでしょう。

 南国の結婚式というのもどんなものか興味もある。

 しかし待てよ。その時期に何かがあったような気がする。

 ネットで調べたところ,あれま,式の前日がサイパンハーフマラソン

ではないですか。

 なんたる偶然!

 ……。

 こんなにも,うまいことおさまった偶然,見逃す訳にはいきません。

 友達の結婚式のついでに,走ることと致しましょう(笑)。

 

 さて,サイパンに行くのは簡単ですが,大会にエントリーするのは

どうしたらいいのだろう。

 これもネット上でいろいろ検索してみたりしましたが,今ひとつよく

わからん。

 旅行会社が企画しているマラソンツアーに参加するのであれば,

何の問題もない。旅行会社が代行してくれるでしょう。

 個人でエントリーする場合はどこから攻めたらよいか。

 あまり詳しいインフォメーションが無いようなので,この際ちょっと

細かく書いておこうかと思います。

 いろいろ調べたりするうち,マリアナ観光局のサイト内の「イベント・

カレンダー」に,サイパンハーフに関する記述を発見。問い合わせも

受け付けている。

 また,ある旅行会社のサイパンハーフツアーの紹介の中に,「レー

ス後,マリアナ観光局主催の完走パーティー」云々,という文言も

発見。

 ということは,この大会の主催はマリアナ観光局だと。

 それなら直接聞いてみよう。

 観光局に問い合わせメールを送る。

 あ,私,英語はダメですから。

 現地の観光局じゃないですよ。日本事務所があるんです。

 ↓をご覧下さい。

http://japan.mymarianas.com/japanese/index.html

 メールを送りまして,ほどなく返事がきました。

 エントリーフォームを郵送しましたので,それに必要事項を記入して

送り返して下さいと。ファックスでもいいよと。

 エントリーフォームの記入は英語です。そのぐらいは我慢しないと。

 で,私はファックスしました。これで日本ですることはおしまい。

 あとは現地でお金を払い(25ドル。レイトエントリーだと30ドル),ゼ

ッケンと参加賞のTシャツ,完走パーティーのチケットを貰うと。

 現地受付は前日の場合はマリアナ観光局。

 Marianas Visitors Authorityなので通称「MVA」。タクシーにはそう

言いましょう。ガラパンからビーチロードを南下した左側にあります。

 この大会,なにしろ南国のことなので,スタートがAM5:30と早い

んです。じゃないとみんな干からびてしまう。だから前日入りしないと

レースには間に合いませんが,夜の便で飛んできて,深夜着という人

もいます。

 そういう人は,当日スタート地点でも受付してくれます。ご安心を。

 スタート地点は,ガラパンのアメリカン・メモリアルパークと,ホテル

のハイアット・リージェンシーに挟まれた道路です。

 ここにテントが立っておりますからそこで受付して下さい。

 当日受付の場合は,5時前には行った方がいいです。

 で,当日受付でも勿論Tシャツを渡されます。

 応援の人がいるなら預ければいいですけど,一人で参加の場合は

持って走る訳にもいかないし困ります。

 一人で参加の方は前日に受付を済まされるのがいいでしょうね。

 スタートまでの流れはざっとこんな感じです。

 サイパンハーフに出場希望で,情報を求めている人が検索で引っか

かってこちらをお読みになり,多少なりともご参考になったりしたら幸い

です。

 エントリー方法をもう一度まとめます。

@マリアナ観光局に問い合わせる。電話でもメールでも。

 付け加えますと,大会開催の日程が決まるのはどうも遅いようです。

 今年の場合,1月14日までにエントリーすると25ドル。

 15日以降はレイトエントリーとなり30ドル。申し込み締め切りは21日

でした(大会前日)。

 ですから,12月に入ってから動いても余裕で間に合います。

Aエントリーフォームが送られてきたら,それに英文で記入し,ファックス,

または郵便で返送する。

 これで終了です。国内大会にエントリーするより簡単です。

 

 さてさて。

 ということなので,前日21日にサイパン入り。

 今回は新郎と大学で同期のT氏が旅の友。第一ホテルにチェックイン。

 少しのんびりしてから,私はMVAに受付をしに向かう。

 適当にぶらぶらしていればタクシーがつかまるだろうと思っていたので

すが,これは大きな過ちでありました。つかまらん。ホテルで呼んでもらう

のが正解。

 結局ガラパンからMVAまで歩いてしまいました。まあ,コース下見だな。

 MVAに入ると,日本人のスタッフがいたので一安心。

 案内してもらってまずお金を払う。

 その後エントリーの確認をし(私は名前が間違ってました。そういうチェッ

クをする),ゼッケンとTシャツと完走パーティー(表彰式)のチケットを貰う。

 パーティーのチケットをなくすと入場にお金がかかるので大事に保存。

 それはいいのですが,このゼッケンですわ。

 いやー,ちょっと感動するぐらいですね。

 フェルトペンで手書き(笑)。

 こういうのは初めて見たな。3桁だし。

 なかなかです。サイパンです。

 タイム計測のチップなんかありゃしませんよ。

 これはこれでよろしい。

 予想外で歩いてしまったので(しかも革靴)ちょっと疲れた。

 しかしここで新郎君と連絡がとれたので車で迎えにきてもらう。

 夜は新婚夫婦(入籍は済ませている)とT氏と私の四人で中華料理屋へ。

 新郎君がここの甕出し紹興酒は旨いのだと言う。

 私は内心,そんなサイパンくんだりで旨い紹興酒があるもんだろうかと,彼

には悪いけどかなり懐疑的でした。

 新郎君は自信満々。

 出てきて飲んでみる。

 旨い(笑)。

 思えばこの意外性こそが,今回最大のワナでありました。

 「旨いな,これ」で,まあ飲むわ飲むわ。グイグイいく。

 いい酒はそんなに悪酔いもしませんのでね。

 明日マラソンなのはわかっておりますが,まだ大丈夫,まだ大丈夫と延々

続く。

 飲み食いが終わってホテルに戻り,翌日はなにしろ5時30分スタートなの

で早く寝なければいけませんが,ここでもちょっと飲んだかな。

 それでもべろべろになるようなことはなく,おとなしく就寝。

 

 翌朝。大会当日。

 4時半頃に起きたのでしょうか。

 二日酔いということもなく,ちょっとのどが渇いているかなというぐらいの感じ。

 仕度をし,ホテルを出る。

 そうそう,ホテルもガラパン地区のホテルにすると気楽かもしれません。

 スタート地点に一番近いのがハイアット・リージェンシー。完走パーティーもそ

こでやりました。

 次が私も今回泊まった第一ホテルでしょうか。すぐそばです。

 まだ真っ暗。わざわざT君も起きて出てきてくれる。

 コンディションとしてはそれほど悪くない。体に違和感は感じられないし,早朝

ですので,まだ気温もそれほど上がっていない。

 この大会は制限時間が無いので,まあのんびりゆっくり楽しもう。

 そんな余裕の気持ちでしたね。

 みんな並んでいるので,とりあえず私も並んでみましたが,これが先ほど述

べました当日の受付でして,既に受付を済ませている私には全く関係ない。

 前日受付を済ませている人は,スタートラインに並ぶ以外にすることはあり

ません。

 真ん中の白い帽子が私。

 今回私が写っている写真は全てT君撮影です。感謝感謝。

 あとで動画もありますので。

 ここがスタート・ゴールラインになります。まあ書いてありますが。

 矢印の下に私がまだ並んでおりますけれど。

 ストップウオッチの確認でもしているのでしょうか。

 プチ老眼が入っており(笑),どうにも姿がじじくさい。

 はいスタート。

 と言ってもですね。

 実は20分ぐらいおしてます。

 当日受付の人が多かったんでしょうねえ。

 5時30分までにさばききれず,結局スタートは6時近かったです。

 普通は5時30分スタートなら29分50秒からカウントダウンして号砲になり

ますが,そんなの関係ないんです。

 スタートを平気で遅らせます。

 これがサイパンなんですね。いいじゃないですか。おおらかで。

 まあなにしろスタート。

 T君には「ゴールは8時半ぐらい」と言い残したかな。

 この大嘘つきめ(笑)。

 スタートして,アメリカン・メモリアルパーク沿いに走り,右折してビーチロード

に入ります。

 ガラパンのDFSの前などを通り,ひたすら南下。

 この大会はハーフと10キロが併設されておりますが,10キロはサイパン・

ボウリングセンター前で折り返し。ハーフはPIC(Pacific Island Club)で折り返

します。

 いやー,サイパンでマラソンだって。楽しいなあ。

 最初はね(笑)。

 走り始めは真っ暗で訳がわからんですが,夜が明けますとなかなか異国情

緒もあり,海もあり,いいもんですよ。

 コースはもう全くの平坦。走りやすいです。

 沿道にはぽつりぽつりと声をかけてくれる人もいましてね。これに応えるのも

楽しい。

 まあ「THANK YOU」ぐらいしか言えませんけど(笑)。

 給水所は何ヶ所だったかな。充分な数があります。

 水とオレンジを置いておりまして。オレンジは旨かったな。

 トイレの設置はありません。どうにもならなくなったらガソリンスタンドとか,ビ

ーチロード沿いにはホテルがいくつも建っておりますから,その辺で借りるとか

しかないでしょうな。これについては後ほど最悪なお話を。

 

 5キロぐらい行ったところでしたか。

 なんかおかしいぞと感じ始めました。

 どうも体が重いし前に出ていかない感じ。

 2週間前の谷川真理ハーフではなんともなかったのですが。

 まあ今回はタイムはどうでもいいので,それほど深刻には受け止めなかった

のですが,更に進んだところでかつて嗅いだことのあるニオイがしてきました。

 それは大会初出場,去年のランナーズ東京10K夏大会で感じた,あのハン

ダごての焦げるニオイです。

 これが脳天から発しているような気がしてきました。

 それほど気温はまだ上がってもいないのですが,そうだ,昨日飲み過ぎて

脱水症状になっておるのだ。

 ようやく気付く。

 しかしその時はもう遅い。

 なるほどこの様にして脱水でおかしくなっていくのか。

 感心している場合ではないんですけどね。

 無理してもしょうがないですし,無理しようと思ってもできる状態ではない。

 ペースを極端に落とし,エイドでは充分給水。

 とりあえずこれで行くしかない。

 なかなかキツかったですねえ。10キロも行かないうちから歩き始めました

からね。そうでもしないとホントにおかしくなってしまいそうでしたので。

 それでもエイドごとにいる大会スタッフの陽気さにだいぶ救われました。

 オレンジを5個ぐらい全部持っていけとかですね(笑)。

 笑って「NO THANK YOU!」なんか言っておりますと,そこで多少気分

が変わりまして,また少し走り出せるようになるんです。

 メンタル部分が大きいんですねえ。

 また折り返しのコースですから,先行してすれ違う人にも励まされるんです。

 「頑張ってー!」と。

 こっちは頑張れないんです(笑)。頑張ったら倒れます。相手に対して「ナイス

ラン!」とか応えるのが精一杯。

 なんとかPICにたどりつき,ようやく折り返し。

 今気付きましたが,私,サイパンハーフではラップタイムの計測をしておりま

せんね。

 それほどダメダメだったんですね。いやはや。

 折り返して,またオレンジを丸ごと1個もらい,それを食べながら復路を行き

ますと,私の後続に4人いらっしゃるのが確認できました。

 ぺけから5位か。中途半端な。

 まあよろしい。お昼までかかることはないだろう。警察や大会スタッフには迷

惑ですが,のんびり行かせてもらいます。

 あちらこちらきょろきょろ眺めながら走る。もしくは歩く。

 見慣れぬ土地を行くのは楽しいものです。

 サン・アントニオ地区だかチャラン・カノア地区に入っていたかわかりません

が,一軒のお店を発見。

 ハングルですね。韓国系の飲み屋さんでしょうか。

 しかしよく見ると,んっ?!

 の,「のばだやき」……。

 気持ちは伝わってきますよね(笑)。

 食べてみたいな。のばだやき。

 (追記 「NOBADAYAKI」は,単に炉端焼きの聞き間違え,書き間違えで

はないようです。韓国文化圏の中では「SUSHI BAR」「KARAOKE」などと

並んで「NOBADAYAKI」というジャンルが確立されているようなんです。これ

について何かご存知の方はご教授下さい。情報お待ちしております)

 

 実は今回,同行のT君の他に,ライターのずーちー先生一家も結婚式に参

列するために飛んできている。

 ご一家の泊まっているところはPICから戻って2キロほどのところ。

 深夜到着の便だったので,まさか出てきてはいないだろうと思っていました

が,あれま,いるじゃないの(笑)。

 ずーちー先生と次女のぷうちゃん発見。

 この時のことは既にずーちー先生がブログで書いておりますので,よろしか

ったらそちらをお読み下さい。

http://mrsdynam.exblog.jp/m2005-01-01#1836284

 なにしろ,私が脱水症状に陥らず,普通のペースで走っていたら,ぷうちゃ

んと会うことはできませんでした。良かったのか,悪かったのか……。

 ずーちー先生とぷうちゃんの声援を受け,少し元気になって更に行く。

 しかしここいらで困ったことになってきまして。

 確かな便意がですね(笑)。

 まあ前日飲んでおりますし,脱水ということでエイドごとにたっぷり給水して

おりますんでね。

 催してきました。

 グランドホテルで借りようかなあ,いやもうちょっと我慢しよう。

 ワールドリゾートで……。

 普通の格好をしていれば宿泊客のフリをして,どうと言うこともないんですが。

 ゼッケン付けてますでしょう(笑)。

 どこから見てもランナーですわな。

 まあ問題なく使わせてもらえるとは思いますけど,柄にもなくちょっと気後れ

してしまって。

 しかしもうダメ。

 頭の中で赤いランプが回り,「ビーッ,ビーッ」と警報が鳴っています。

 すると前方に公園発見。

 その奥の建物はトイレに間違いない。

 地獄で仏とはこのことか。

 コースを逸脱し,脱水も忘れトイレにダッシュ!

 大便所に入ると,うおっ!

 お世辞にもきれいとは言えない。

 それはいい。しかし便座が無い。

 ええい,そんなこと構ってられるかい!

 あたふたとケツを出し,中腰のままバキバキバキー!っと脱糞。

 あふう。

 事なきを得た。

 かに思った(笑)。

 紙は持っているので自分のを使い,流して,さあレース復帰だ。

 あれ。

 流れんがな。

 水は出ましたよ。

 詰まってんのかいな。

 溢れそうやがな。

 あかんで。どないしよ。

 とそこに人の気配が。

 トイレ清掃のおっちゃんがなんともタイミング悪く入ってくるぞ。

 うーん,すまん!おっちゃん!申し訳ない!

 走って逃げる(笑)。

 こんなところで言ってもどうしようもありませんが,本当に申し訳ございませ

んでした。あー恥ずかしい。

 しかし出すものを出しますとだいぶ楽になりまして。

 罪の意識を除けば(笑),気持ちにも多少余裕が戻って参りました。

 海だよー♪

 これは気分いいですよ。いいコースだ。

 こんなものもコース沿いに置いてあります。

 旧日本軍の戦車なんでしょうねえ。小さい戦車です。

 なにしろここは激戦地。そういうことも思い出させてくれます。

 さあもう少し!

 ガラパンに戻ってくると,とっくにゴールしたおばちゃんお姉さま方のグルー

プがぶらぶらしており,私を見つけると「もうちょっとだよー!」「頑張ってー!」

と大声援(笑)。

 「ありがとー!」と応える。

 ビーチロードともお別れ。左折するとゴールが見える。あと400メートルほど。

 ああやれやれ。えらいこと時間がかかりましたが,なんとか帰ってきました。

 ゴールに近づくとT君の姿を確認。

 だいぶ待ってたんだろうなあ(笑)。申し訳ない。

 ゴールの様子を動画で撮ってくれました。よろしかったらご覧下さい。

 AVIファイル。8メガ。

http://onounotsubu.web.fc2.com/kurigoal.avi

 ということでゴール。

 時間は9時を過ぎておりました。

 記録。

 3時間14分34秒。

 苦しいねえ(笑)。まあよく完走できました。

 ゴール後,ホテルに戻りシャワーを浴び,しばし休憩。

 12時からハイアット・リージェンシーのプールサイドで完走パーティーが

あります。

 受付にチケットを渡して適当に席に着く。ランナーじゃない応援の人でも,

エントリー料ぐらいのお金を払えば参加できるらしいです。

 飲み物はレモンティーみたいなのをどんどん注いでくれる。

 ビールは別料金で,ボーイさんに言えば持ってきてくれる。

 会場の一角には大量の料理が。

 後でわかりましたけど,なにしろローカルの人は食うんです。とてつもなく。

 で,仮にパーティーに100人呼ぶとしますね。

 そうすると呼んでない人も20人,50人とぞろぞろついてくるそうなんです。

 それが普通のことなんですね。

 だから料理はそれも見込んで余りあるぐらい用意するようです。

 日本の立食パーティーなんてすぐ食べ物が無くなってしまうじゃないですか。

 だから早く取らないといかんという気持ちが働くかもしれませんが,ここで

はそのような心配は全くありません。

 サイパンで日本のパーティーのような準備をしたら暴動が起きる(笑)。

 さて12時スタートとのことでしたが,何も始まらない。

 10分経っても20分経っても始まらない。

 時間にうるさい日本人がざわつき始める(笑)。

 いやまあ,途中でアナウンスがありまして,どうぞ食べ始めて下さいと。

 もう勝手に食べ物を取ってきて,他の方々と楽しくお話でもしているというの

が正解なようです。サイパンですから。

 食べ放題。まず凄いです。量が。結構おいしかったですよ。

 表彰式は各部門,全体の男女上位3名と,年齢別の1位が表彰されます。

 参加者の8割方は日本人なので,式進行には通訳がつきます。英語のわ

からん人でも全く心配無い。

 今回,なんと84歳の日本のご婦人が10キロの部を完走なさり,MVAから

特別表彰を受けておられました。いやー,凄い。

 ご本人も走る前はこれで最後にしようと思うそうですが,走ってみるとまた

来年もという気持ちになってくるそうです。

 毎年参加している常連さんが多いようなんです。

 そうなると,またあのおばあちゃん来てるのかな,って思いますよねえ。

 来てなかったら,あれどうしたんだろうって心配してしまいます。

 まあお年もお年ですけど,できる限り続けて頂きたいものです。なにしろ

脱帽です。どうぞお元気で!

 パーティーは2時間ぐらいだったかな。そのぐらいでお開きになりまして,

最後に完走証をくれます。

 レース中,私はラストから5位だったのですが,どうやらお一人リタイア

されたのか,或いは脱糞中に抜かれたのか(笑),ラストから4位に上が

って(?)おりました。

 114位とあります。

 参加総数は10キロも合わせて200人ぐらいなものです。

 いやー,前日飲み過ぎていかんことになってしまいましたけれども,この

大会は実にいい。

 こじんまりして,ほのぼのしてて,制限も無いし,あくせくしてない。

 リピーターが多いのも納得の大会でございます。

 初めてのハーフ大会にもいいんじゃないかなあ。

 私もまた行きたいものです。サイパンハーフ最高!

 

 さてこの後はオマケです。

 大会翌日は結婚式に出席。

 この結婚式も良かった。

 なかなか厳格なキリスト教の式なんですが,地元の特色もありまして。

 「ベールとひもの儀式」なんてのは初めて見ました。

 披露宴にあたるパーティーは野外でやりましてね。

 ここでも凄い料理の量。そういうものなんですね。よくわかりました。

 結婚式の後はT君とクラブに出撃し,馬鹿みたいにカラオケを熱唱したり

激しく踊ったりしました(笑)。

 女の子はフィリピン,ロシア等から出稼ぎの子たちです。

 これじゃあ上野で飲んでるのと変わらねえっての(笑)。

 

 「NOBADAYAKI」の他に見つけたサイパンの変なもの。

 まず車。

 ファンキーですよねえ。

 リアガラスが無いんです。放置してあるのかと思ったらそうじゃない。

 普通に使ってます。なかなかです。

 車はみんなすぐ海風にやられてしまうからか,ぼろぼろのが多いです。

 次,看板。

 「ンー」がいいですねえ。ンー。

 凄いじゃないですか。「VIP」ですからねえ。

 VIPのための両替所,VIPのためのコインランドリーですよ。

 T君はアラブの石油王とおぼしき身なりの人物が洗濯してましたって言うん

ですけど,残念ながら私は見られなかったな。

 最終日はちょっとはビーチにでも行ってみるかということで,スクーターを

借りましてね。

 完全に壊れた音がした車両だったんですが,走れば気持ちいい。

 免許はいりません(笑)。それも凄いわな。

 サイパン北部のビーチの木陰で昼寝。

 誰もいない。

 こんなことが年に2,3回できたらいいだろうねえ。

 海にもちょっとだけ入りましたけど,流石にまだ水温は冷たかったです。

 でもシュノーケルを着けて海の中を覗くとまあきれい。

 4年前の6月にもこのビーチに来ましたけど,その時はナマコがわんさか

おりました。

 ナマコがダメな方はこの時期いいかもしれません。私はナマコ大好きで

すけどね。

 ビーチを散策し,ビーチグラスを拾ったりしておりますと,ごっつい漂着物

を発見。

 テレビですよ,テレビ。

 チャンネルのところなんか貝が付いてますから,これ,確かに流れて来たん

でしょうねえ。

 コーラルオーシャンですねえ。いいところです。

 海以外に何がいいかって何もないんですけれど。

 こんなところで戦争してたんだもんなあ。より一層悲哀がつのります。

 今度行ったら釣りでもしてみたいな。

 必ずいつかまた走ります。

 その時は前日飲み過ぎないようにしましょう。

 いいか,飲んじゃっても(笑)。

2005.5.15


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